髪よ、COME BACK ☆

現状を向き合い、発毛、育毛の記録をつける現在進行形と、発症を振り返り、今に至る二重同時進行で、時に面白可笑しく、時に涙するような実話小説のように綴ります。

同じ抜毛症の方々、専門家の方々、それ以外の方とも交流しながらアドバイスなど頂けましたら嬉しいです。

プロローグ

さらさらと流るる女の命


日に映える

漆黒の艶


ああ、なんと恋しかろう


ああ、なんと美しかろう





夏色の空を見上げ

ひとり呟く






私には、そよぐ美しい髪はナイ。


アルのは、弱々しく傷んだスカスカの長い髪。



「もう髪は抜かない」



そう言った矢先に、片手は髪の毛を次々に抜いてる。


止まらないんだ。

自分で ドンドン抜き続けるんだ。





抜毛症って知ってる?


私、ハゲてんだ。




病気なんだってさ......。